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直前の直前6 [税理士試験]

見たことがある問題ほど落とし穴が


答練の話の続きです。

試験後において、特にTACと大原では
「ズバリ的中」という用語が絶対に出てきますが、
では、優位に働いたかというと必ずしもそうではありません。

顕著だったのが平成21年の消費税法の試験。
理論では、解答箇所が指定され、かつ、論点が
TACの公開模試に酷似していました。

でも、この年TACが優位に働いたのでしょうか?

両校とも「ズバリ的中」を出していましたが(大原強引だろとは思いましたが)、
なるほど、TACについては本当に「そっくり」ではありますが、
模範解答については、TACが規定ベースだったのに対し、
大原は「作文」が中心でした。
これは、両校の指導方法に起因しています。
この年合格に近かったのは、大原だったと断言していいと思います。
TACの受講生の中には「やった。見たことがある。よし、概要を書いて規定を書くぞ」
というプロセスだったら、時間がとても足りなくなった問題でした。
一方大原の受講生の大半は「作文」にてポイントをまとめ、問題の多くに触れた感じと
思われます。
この年は「規定を述べよ」とは一言も述べられていなかったので、薄く広くというのが
バランスのとれた解答だったのではないかと思います。
(ちなみにTACの公開模試は「規定を書け」だった)

そういう意味だと「見たことがあるかも」という問題ほど、飛びつきたくなりますが、
ここは冷静に問題文を読む必要があるかと思います。

逆に平成22年度の相続税法の計算においては、土地の財産評価で
大原の答練に出題された問題と似た形の土地が出題されましたが、
残念ながら「似ていた」だけであり、大原と同じプロセスだったら「時間の無駄」という
話でした。
残念ながら?大原は「ズバリ的中」とうたっていましたが、違うだろうと思いました。
(同様なのが、理論。こちらも類似問題が出ましたが、本試験ではちょっと論点がずれていました)


ということで、似ているが、よく読まないと、正解にはたどり着かないので、そういうときこそ
答練とどこが違うかという分析も必要かと思います。

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